株式会社エコ革(以下、「エコ革」という。)は、エコ革が100%出資する子会社として、株式会社PH ASIA(以下、「PH ASIA」という。)を設立し、土壌活性剤「収穫力(日本国内における製品名称)」のアジア圏内における独占的な販売一次ライセンスを安価な価格で取得しましたのでお知らせします。
「収穫力」は、日本国内資本のフルーツメジャー企業やフィリピン国内の大手農業従事者からの採用が決定するなど、拡大を続けています。
PH ASIAは、現地の販売代理店と販売二次ライセンス契約を締結し、販売代理店からライセンス使用料を獲得していく予定です。
「収穫力」が採用された背景は、フルーツメジャー企業が、「新パナマ病」に対して様々な試験を行っても有効性と経済性の両立が認められず、バナナ業界において深刻な被害をもたらしている状況下において、顕著な成果が確認されたことによります。
今後の実証結果によって更なる拡大が期待され、収益に寄与するものと考えておりますが、現時点の収益算定は予測できないため業績に影響を与えるものではありません。
1 「収穫力(しゅうかくりき)」とは
「収穫力」とは、日本のバイオテクノロジーを駆使した土壌改良剤で、USDA認証※1、EUオーガニック認証およびハラール認証を取得しています。魚・海藻を原料とし有効バクテリアと酵素で長時間発酵分解しています。作物の収穫量が増えたり、土壌の活性化を促すことで土壌が改良され、植物の病気の70%以上は糸状菌が由来とされていますが、「収穫力」にはこの糸状菌を抑制する効果があり、作物の病気の改善や予防が期待できます。
※1 USDA認証:アメリカ農務省(USDA:United States Department of Agriculture)による認証制度
2 新パナマ病とは
新パナマ病は、バナナ栽培に壊滅的な被害を与える植病で、世界的な問題になっています。パナマ病の原因であるフザリウム菌(糸状菌の一種)は、バナナの根から侵入し、導管を通って広がり、最終的にバナナを枯死させます。また1990年に発生が確認された新パナマ病は、従来の耐病性を持つキャベンディッシュ種バナナにも影響を及ぼしています。現在の主な対策は、感染したバナナから隔離するしかなく、しかも感染した土壌で再植付けしても再感染してしまう為、バナナの収穫が減り、耕作放棄地が増え、フィリピン農村地域の多くの雇用が失われつつあります。
- ・日本経済新聞(2022/07/23)
- 「バナナに「絶滅」危機 枯死病が猛威、ワクチンを早く」
- ・Newsweek日本版(2019/08/29)
- 「バナナ絶滅の懸念…世界で猛威をふるう「新パナマ病」、ついに南米に」
- ・Natureダイジェスト(2019/08/19)
- 「新パナマ病がついに中南米に上陸」
- ・Philstar-GLOBAL-(2025/01/15)
-
「Philippines slips to 4th biggest banana exporter in 2024」
フィリピンは2024年に第4位のバナナ輸出国に転落
3 新パナマ病対策に「収穫力」
- <ゴルゴ13で社会問題として取り上げられました>
- 第616話「レディ・フィンガー」(2022/04):バナナに感染する新型のカビが世界的に蔓延し始める。しかし、パプアニューギニアの山中に、このカビの耐性を持つバナナ株があった。パプアニューギニア当局はゴルゴ13を起用し、この株の奪取を狙う者を始末させる。(Wikipediaより抜粋)
- <調査を実施した民間研究機関>
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Eagri research and development services
報告書:https://d27rnpuamwvieu.cloudfront.net/pdf/0upxhxmPf4iXLXTFSnR6f7AXX.pdf - <調査を実施した現地大学>
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南ミンダナオ大学 農業研究科(https://www.usm.edu.ph/)
報告書:https://d27rnpuamwvieu.cloudfront.net/pdf/0aTvhfXbFqyYRKqq5EK32UwXX.pdf - <収穫力を使用する企業のレポート>
2025.03.04